ファンをつくる『くらかけ屋』

どうしてコミュニティなのか?

第1回くらラボ!ゼミにご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。日程が合わなかった皆さんはぜひ次回ご参加ください。さて、ワークショップ後の懇親会で参加した方から、どうしてコミュニティに関心があるのですか」と聞かれました。

商品企画を担当していたころの話です。新製品を企画するときには営業の意見を聞き、ユーザー登録時のアンケートを読み、ライバル会社の同等製品を分解調査し、ミュージシャンにヒアリングをして仕様を決めていました。

コンピュータミュージック製品の担当になった時、仕様決めに画期的な手段ができました。それはパソコン通信です。当時はまだインターネットは普及していなかったのでパソコン通信のフォーラムがコンピュータミュージックユーザーの発表の場であり、コミュニケーションの場でありました。このパソコン通信に企業フォーラムを作ったのです。開発者はこのフォーラムでユーザーの要望を知り、反応を確かめて新製品の仕様を決めていきました。

私はここでユーザーコミュニティの価値を痛感しました。それからコミュニティに関心を持ったと言えます。

しかしよくよく考えてみると、そもそも自分自身がその生い立ちからコミュニティに飢えていたからかもしれません。

私は父親の仕事の都合で何度か転校をしました。田舎町を転々としたので、いつもよそ者扱いだったのです。人と話をする事は好きなのに、なかなか声をかけられない。地元の話には加われない。嫌われたくないから気を使って疲れてしまう。

しかしいつもいつの間にか仲良しグループの一員になっていました。仲良しグループは居心地の良いコミュニティです。コミュニティの一員になればよそ者のレッテルを外すことができます。だからコミュニティに飢えていたのでしょう。

ネットの普及により、企業とお客さまのコミュニティが重視されるようになりました。ネットで人が一番熱くなるのはオンラインコミュニティです。社会課題解決も従来の行政主導からコミュニティ主導にシフトしつつあります。こんな時代だからこそいっそうコミュニティに関心があるのです。