ファンをつくる『くらかけ屋』

なぜ「ファン」なのか?

2017年2月にアジャイルメディアネットワークが主催した「アンバサダーサミット2017」に参加した。基調講演はファンベースでのマーケティングを打ち出しているさとなおさんこと佐藤尚之さん。合同会社くらラボが打ち出しているマーケティングやCRM(Customer Relationship Management)やファンを育成するマーケティングの考え方を「ファンベース」という形で理論武装してもらえたのは、さとなおさんの著書「明日のプランニング」のおかげである。

今回の講演はそれにさらに磨きがかかり説得力のある話であった。いち早くブロガーイベント支援を推進してきたアジャイルメディアネットワークもオリジナルのアンバサダープログラムという形で「ファンベース」のプラットフォームをシステム化している。今回のサミットでは、様々な企業でアンバサダープログラムが導入されている事例を知り、大変参考になった。

ファンベースやアンバサダーマーケティングは、従来のマーケティング、販促に比較すると短期的な成果がわかりにくい。ファンを育成していくため中長期の施策になる。そのための投資に経営が我慢できるかが重要になる。小さく始めて成果を積みあげることで理解を得るというがまさにその通りであろう。一方でマクドナルドではマスを連携させて、短期的にも成果を出している。この事例は心強い。

ファンを作る施策として効果が高いのは体験イベント、ファンミーティングだ。花王のファンミーティングでの開発者との交流や、ヤマト運輸のアンバサダープログラム丸亀製麺の「試食部」など、顧客との共創は着実にファンを育成している。参加者は自らソーシャルメディアやブログで詳細なレポートを書いて絶賛している。

なぜ、ファンなのかというと、

1)情報洪水の時代で、消費者は企業からの情報よりも、友人知人の情報を信用する
2)ソーシャルメディアが普及して、消費者は拡散力と影響力を手にした
3)スマートフォンが普及して、いつでもどこでも友人知人とつながっている
4)ファンは継続的に購入してくれる
5)ファンは見返りを求めずに他者へ推奨してくれる

だからである。逆にファンから見捨てられると、炎上などの事件となりがち。今までは、はっきり見えていなかった、ファンの存在が見える化される時代となった。ファンへの施策をきちんと立てられるかどうかが、これからのマーケティングのかなめになるのである。

●アンバサダーサミット2017
http://agilemedia.jp/ambassador2017/

●明日のプランニング/佐藤尚之
http://amzn.to/2fK3jgH

●花王ソフィーナ「体験イベント」
http://www.syogyo.jp/pressrelease/2016/08/post_015881

●クロネコヤマト アンバサダープログラム
https://form.ambassadors.jp/kuronekoyamato/form/?id=kuroneko161106

●丸亀製麺のファンに向けた取り組み「試食部」は、なぜ生まれたのか
https://www.advertimes.com/20170809/article255935/